なぜ「でかい」ポルシェカイエンの中古は安いのか？その理由と購入後に泣かないための注意点

ポルシェ初のSUVとして登場し、世界中のセレブや車好きを魅了し続ける「ポルシェカイエン」。

その圧倒的な存在感とパフォーマンスは誰もが認めるところですが、多くの人が抱く素朴な疑問、それは「カイエンって、やっぱり“でかい”よね？」ということではないでしょうか。

街中で見かけるたびにその大きさに圧倒され、「運転が大変そう…」「うちの駐車場に入るかな？」と不安に思う方も少なくないはず。

また、その一方で「中古なら安く手に入るって聞くけど、本当？」「でも、維持費がとんでもなく高いんじゃ…」といった、現実的な悩みも聞こえてきます。

この記事では、そんなカイエンに関する「でかい」というキーワードを軸に、そのリアルなサイズ感から、気になる中古車価格、そして避けては通れない維持費の問題まで、徹底的に解説していきます。

公式ページ：ポルシェジャパン｜公式ウェブサイト

ポルシェカイエンは「でかい」は本当か？サイズ感を徹底検証！

「ポルシェカイエン」と聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのは、その堂々とした「でかい」ボディではないでしょうか。

確かに、その迫力あるスタイリングはカイエンの大きな魅力の一つです。

しかし、実際に所有するとなると、その「でかさ」が本当に自分に合っているのか、不安に感じる方も多いでしょう。

このセクションでは、カイエンのサイズ感を具体的な数値や他車種との比較を交えながら、徹底的に検証していきます。

カイエンとマカンのサイズ比較

ポルシェのSUVには、カイエンの弟分にあたる「マカン」も存在します。

「カイエンは大きすぎるかも…」と感じる人にとって、マカンは有力な選択肢となるでしょう。

では、実際にどれほどのサイズ差があるのでしょうか。

データベースによると、マカンの全長が4,726mmであるのに対し、カイエンは4,930mmと、その差は約20cm。

この20cmという差が、特に日本の道路環境においては、取り回しのしやすさに大きく影響してきます。

全幅や全高もカイエンの方が一回り大きく設計されており、やはり「でかい」という印象は間違いではないようです。

どちらを選ぶかは、デザインの好みはもちろん、普段利用する道や駐車場のサイズを考慮して慎重に判断する必要があるでしょう。

カイエンの具体的なボディサイズと最小回転半径

では、カイエンの具体的なサイズを見ていきましょう。

全長4,930mm、全幅1,985mm（ミラーを含めると2,194mm）、全高1,700mm。

数字だけ見ると、その大きさに圧倒されるかもしれません。

特に、1,985mmという全幅は、日本の一般的な駐車場の枠（約2,500mm）に対して、かなりギリギリになる可能性があります。

しかし、注目すべきは最小回転半径です。

カイエンの最小回転半径は5.4mまたは5.7mと、このクラスのSUVとしては健闘している数値です。

これは、見た目の「でかさ」から想像するよりも、意外と小回りが利くことを意味しています。

もちろん、狭い路地でのすれ違いなど、気を使う場面は多くなりますが、慣れれば十分に日常使いできるポテンシャルを秘めていると言えるでしょう。

カイエンは何人乗り？

これだけ「でかい」ボディを持つカイエンですから、さぞかし大人数で乗れるのでは？と期待する方もいるかもしれません。

しかし、意外にもカイエンの基本乗車定員は5名です。

一部のクーペモデルには4人乗り仕様も存在しますが、3列シートの7人乗りモデルは現在のところ市販されていません。

この点は、国産の大型ミニバンなどと比較すると、少し物足りなく感じるかもしれません。

しかし、その分、後部座席の居住性やラゲッジスペースの広さは十分に確保されています。

大人5人がゆったりと快適に長距離を移動できる空間は、まさにポルシェならではの贅沢と言えるでしょう。

ファミリーカーとして、あるいは友人たちとの旅行のパートナーとして、その実力を存分に発揮してくれます。

「でかい」ポルシェカイエンの中古は安い？維持費も解説

ポルシェカイエンの「でかい」ボディと圧倒的なパフォーマンスに憧れを抱きつつも、新車価格を見て諦めてしまう方は少なくありません。

しかし、中古車市場に目を向けると、驚くほど手頃な価格のカイエンが見つかることがあります。

「これなら自分にも手が届くかも！」と心が躍りますが、同時に「なぜこんなに安いのか？」「何か裏があるのでは？」と不安になるのも当然です。

このセクションでは、なぜカイエンの中古車が安いのか、そして購入後に待ち受けるリアルな維持費について、詳しく解説していきます。

カイエンの中古車が安い理由

カイエンの中古車が比較的安価で手に入るのには、いくつかの明確な理由があります。

最大の理由は、市場における「供給過多」の状態です。

カイエンは世界的に大ヒットした人気車種であるため、販売台数が非常に多く、その結果として中古車市場に流通する数も豊富になります。

需要を上回る供給が、価格を引き下げる大きな要因となっているのです。

また、定期的なモデルチェンジによって旧モデルの価値が下がりやすいことや、後述する「維持費の高さ」を懸念して購入をためらう層がいることも、中古車価格が安くなる一因と考えられます。

決して欠陥があるから安いというわけではなく、市場の原理に基づいた価格設定であることを理解しておきましょう。

グレードによる違い（カイエン vs カイエンS）

中古のカイエンを探していると、「カイエン」と「カイエンS」というグレードがあることに気づくでしょう。

この二つの違いは、主にエンジン性能にあります。

ベースグレードである「カイエン」が3.6LのV6エンジンを搭載し最高出力300psであるのに対し、「カイエンS」は4.8LのV8エンジンを搭載し、最高出力は400psにも達します。

この100psというパワーの違いは、実際の走りにおいて明確な差となって現れます。

より刺激的でパワフルな走りを求めるなら「カイエンS」が魅力的ですが、その分、税金や燃費の面ではベースグレードに分があります。

どちらのグレードを選ぶかは、ご自身のドライビングスタイルや予算と相談して決めると良いでしょう。

カイエンの燃費はどのくらい？

「でかい」ボディにパワフルなエンジンを積んだカイエンですから、燃費性能については、ある程度の覚悟が必要です。

カタログ上の燃費は、モデルにもよりますが概ね7.4～9.9km/L程度とされています。

もちろん、これはあくまで理想的な条件下での数値。

市街地でのストップ＆ゴーが多い乗り方では、さらに悪化する可能性があります。

あるサイトの実燃費データによると、GTSモデルで7.9km/L前後という報告もあり、決して低燃費とは言えません。

ハイブリッドモデルであれば燃費は向上しますが、車両価格も高くなる傾向にあります。

日々のガソリン代がどのくらいになるのか、購入前にシミュレーションしておくことが賢明です。

【ポルシェカイエン】「でかい」と維持費も高い？年間コストを解説

カイエンの購入を検討する上で、最も気になるのが維持費でしょう。

「でかい」車体は、やはり維持費も相応にかかります。

カイエンの年間維持費は、およそ40万円～60万円が目安とされています。

この金額には、自動車税（5万円～6.65万円）、車検費用（20万円～30万円以上）、ガソリン代、任意保険料などが含まれます。

特に、ポルシェは部品代が高価なため、故障した際の修理費は高額になる可能性があります。

中古車は購入価格が安い分、こうした維持費の負担が重くのしかかってくるケースも少なくありません。

「ポルシェカイエン」というブランドを手に入れることは、その「でかい」ボディと性能を維持するためのコストも受け入れる覚悟が必要なのです。